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九尾制作レポート その3

  • 2013年10月31日(木)

図1:極限状態の中、尻尾手で遊ぶダメ人間の図
どうもこんばんは。
今回も九尾制作レポートの続きです。

前回記事の最後で、「カワハロ間に合わないかもヤバイ!!!」と嘆いていましたが、結果から言うとギリギリ間に合いました(笑)
ただし、仕事の有給カードを1枚切ってさらに前日は助っ人の手まで借りて、寝る時間を削ってそれでやっとギリギリという感じでしたが。初期の頃の予想通り、見事に地獄を見ました。暫くこんなきっついスケジュールはゴメンです(´・∀・`)

それでは、
・型を転写した生地の裁断
・生地の縫い合わせ
・綿詰め、骨組みへのドッキング
・装着具の作成
・最終調整
まで一気にどうぞ!



まずは布を裁断します。裁断には普段から愛用している宝刀(?)、ダ●ソーのカミソリ(図2)を使っていきます。(普通に切ると毛まで巻き込んじゃうからね)
図2: 宝刀です。
転写した線には縫い代分を含めていませんので、線から1センチほど外側のところを切っていきます。あまり時間がないのでとりあえず1センチ余裕があればいい位の気持ちでどんどんやっていきます。で、切った生地がこちら(図3)。今回は黒、白、そしてその中間色(2色)の計4種の生地を使います。上手くグラデーションになるかなー?
そして裁断したことにより大量の端切れが…(図4)。できるだけこういうの出したくないのですが、今回似たパーツが多くてなかなか難しいですね…
図3: たっぷり使います。  図4: 端切れもたっぷりです(´・ω・`)

裁断が終わったのでこれをどんどん縫い合わせていきます。まずは4色のパーツを一つに合わせていきます。時間が(ry)ので縫い方は適当。それでも結構時間がかかるんだ…(ノ∀`)
で、縫い終わると図5みたいになってます。毛が縫い目の部分に入り込んでいるのでこれをちょちょいと出します。そうすると図6みたいに自然な毛の流れに。グラデーションに…なってるかな?なってるよね?
図5: まだ毛が入り込んだ状態。  図6: 愛をこめて毛を出しました。

そのあと各パーツの外周orファスナー取付部(後述)を除いた部分を縫っていきます。そこまで完了した状態が図7。この時点で 2パーツ(上部分+下部分)/1本 * 9本 = 合計18パーツ になります。
図7:かなり縫い合わさりました。

さて…ここまでささっと書きましたが以上を縫うだけで地味に20時間くらいかかってます。正直こんなにかかると思ってなかった。予想をはるかに超える作業量でした。(というか最終週のうち半分以上の時間がここに吸い込まれました。)
今までの骨組みやら型紙やらとは違って、頭を使わなくていいのはいいんですが、これだけ時間がかかるとこれはつらいですね。

次に各下部分パーツにファスナーをつけます(図8)。綿詰めはファスナー開けてここから詰めていってファスナー閉じればおしまい、という戦法です。
図8: ファスナーつけました。すごい適当です

これで残りは外周縫いのみ。この時点でカワハロ当日まで残り1日半。
ということで…助っ人を呼ぶことにしました。残り外周縫いを全て彼に託すことにします。まだやることはいっぱいあるんですよ…_(:3 」∠)_

※ ※ ※

さてここからはカワハロ前日の作業。
この日は助っ人をサイタマから呼び寄せました。某ジャパニーズタイガーの着ぐるみ師さん。この手の作業のプロであります(笑)
彼もカワハロパレードに参加するということで、家がカワハロ会場に近いから前日泊まってくと当日ラクだよという交渉カードを使用しお手伝いをお願いしたら、快く承諾してくれました。

さて、残りの縫い物を任せてまず僕がとりかかったのは、装着具の作成です。制作の最初のほうで骨組みの作成は行っていましたが、これだけでは装着することなど到底不可能ですのでそれを可能にしていきます。とりあえずベルトみたく腰に装着し、さらに肩にかけて上半身で支えられればいいかな?と思い簡単にイメージ図を描いてみます(図9)。
図9: 装着具のイメージ

机上のイメージ通りにいくかは正直なところわからないのでまずはビニール紐で簡易的に再現。おお…思ってたより安定してる? 意外とこのイメージ通りでいけるようです。腰の部分はきつく締めないと全体的に尻尾が重力方向に傾いてしまいますが。
あと実際に仮装着してみると骨組みで使った針金やらなんやらが結構尻にあたって痛い(笑) ということで、尻に当たる部分に図10のようにウレタンを取り付けます。獣耳制作のときに使って余ってたやつですw
ウレタン取り付け後に再度仮装着してみると尻の痛みはかなり軽減され快適になりました。
図10: 裏にウレタンをつけました。

ということで、とりあえずイメージの通りでうまくいきそうなので、実際にテープやら金具やらで装着具を作っていきます。市販のパーツって色々あるんですね…サスペンダーの金具も普通にユザワヤで売っててよかった。それらを組み合わせるだけで、意外とこれは簡単に出来ました(図11)。
図11: こんな感じで装着具を取り付けました。

ここで助っ人に投げていた縫い合わせ作業のほうを振り返ると…早い!めっちゃ作業早い!流石過ぎます。憧れますっ!
僕がやってたら7~8時間くらいはかかってるであろうところを…
と、感動しつつ縫い終わった尻尾を手にはめて遊んでみる。ダメ人間の極みですはい(図1)

で、縫い終わったものからいよいよ綿詰めと骨組みへのドッキングを行っていきます。
これが地味に面倒。意外とファスナーによる入り口が狭くて、綿が入れにくかったのです。ファスナー閉じるのも毛が絡まって(これはある程度予想してたけど)、意外なところで悪戦苦闘が続きました。しかし作業も残り僅か。とうとう訪れるであろう完成を心待ちにしながら進めていきます。
まずは下半分のドッキングが完了(図12)。
図12: あともう半分だ!

そして上半分も同じように作業していってついに9本全てのドッキングが完了しました(図13)。
図13: うおおおお九尾だあああああ

ここから最終調整に入ります。といっても、骨組みの針金が見えている部分が一部残っているのでそれを隠すように布を縫い付けるだけなのですが。実はこの時点でもうカワハロ当日(笑)なのでここは手短に。簡単に縫い付けて…

ついに完成です! 実際に装着してみると…おおお! かなりイメージ通り!
そんなわけで会場に向かう前に写真とってもらいました!(図14)
図14: 荒ぶる26歳ここに再現!!!

やったあああああ間に合ったよおおおおお! 一旦終わり!

※ ※ ※

おまけ。
実は今回、尻尾を会場まで入れて運ぶための袋も作りました。どうしてもお店で手に入らなかったので…
これもまた助っ人さんの助言により作成。詳しくは書きませんが、まあこんな感じになりました、と。(図15)
図15: 袋の制作まで…助っ人さんには感謝せざるを得ないです

生地は3パーツしか使っておらず、そこに紐を通しただけ。それなのに立派な袋。この人すごすぎる…っ!(;´Д`)

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